えにし
2015年 01月 11日
昼間、テレビに野村萬斎さん。
ふと高校時代に、授業の一環で狂言を観た事を思い出す。
演目は【附子】。ある家の主が、砂糖の入った桶を使用人の太郎冠者と次郎冠者に
『附子(ぶす)という猛毒が入っているから絶対に近づくな』と託して出掛けると、
その桶の中身が気になって仕方ない太郎冠者と次郎冠者・・・という始まりの物語。
当時、ギャルとは言わずともマジメな学生でもなかったので『きっと狂言なんて
面白くない。ぜーったい寝るに間違いない』と思っていたら、意外にも面白く。
なんていうか、大人の粋な面白味というものを知ったような。
萬斎さんを知るきっかけになったのは、NHKの朝ドラ【あぐり】。
吉行あぐりさんのエピソードがストーリーとなっていて、萬斎さんは
あぐりさんの旦那様のエイスケさんを演じていた。
おぼろげな記憶を辿ると、エイスケさんっていうのはあちこち色恋沙汰をまき散らす、
女にていたらくながらもあぐりさんを支える、というような人。
普通なら『女にだらしないなんてイヤな人』と忌み嫌うのに、何故かそれが
『でも気になって仕方ない人』と思うような、男性の色気をも感じさせたのは萬斎さんの
演技力なのかな、と今になって思うこと。
そういえば今朝は、あぐりのモデルとなった吉行あぐりさんが正月明けに亡くなっていたとの
訃報を聞く。
萬斎さんとあぐりさんの話を同じ日に聞こうとは。きっとなにかのえにしなのかも。
えにし。縁。
糸へんが付く文字に惹かれるのは、これもきっと何かのえにしなのだろう。
思えば今日11日は、私に手仕事の世界を教えてくれたおばあちゃんの月命日。
やっぱり縁、だな。
ふと高校時代に、授業の一環で狂言を観た事を思い出す。
演目は【附子】。ある家の主が、砂糖の入った桶を使用人の太郎冠者と次郎冠者に
『附子(ぶす)という猛毒が入っているから絶対に近づくな』と託して出掛けると、
その桶の中身が気になって仕方ない太郎冠者と次郎冠者・・・という始まりの物語。
当時、ギャルとは言わずともマジメな学生でもなかったので『きっと狂言なんて
面白くない。ぜーったい寝るに間違いない』と思っていたら、意外にも面白く。
なんていうか、大人の粋な面白味というものを知ったような。
萬斎さんを知るきっかけになったのは、NHKの朝ドラ【あぐり】。
吉行あぐりさんのエピソードがストーリーとなっていて、萬斎さんは
あぐりさんの旦那様のエイスケさんを演じていた。
おぼろげな記憶を辿ると、エイスケさんっていうのはあちこち色恋沙汰をまき散らす、
女にていたらくながらもあぐりさんを支える、というような人。
普通なら『女にだらしないなんてイヤな人』と忌み嫌うのに、何故かそれが
『でも気になって仕方ない人』と思うような、男性の色気をも感じさせたのは萬斎さんの
演技力なのかな、と今になって思うこと。
そういえば今朝は、あぐりのモデルとなった吉行あぐりさんが正月明けに亡くなっていたとの
訃報を聞く。
萬斎さんとあぐりさんの話を同じ日に聞こうとは。きっとなにかのえにしなのかも。
えにし。縁。
思えば今日11日は、私に手仕事の世界を教えてくれたおばあちゃんの月命日。
やっぱり縁、だな。
by haru-livre
| 2015-01-11 14:21
| おはなし