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おめでとう&ありがとう

20年前の今日生まれた、我が家の長男。
『ようやく』でもあり、『もう?』でもある20年。

子供の頃は、今の無口っぷりが嘘のようなお喋りクン。
当時は『どうしよう、こんなにお喋りで将来さんまサンのように
なったら!!』と私も親戚一同も思ってたっけ。
・・・そっか、その反動で今あんまり喋らないのかな(笑)

時折、世相にチクリと刺すような事言うのは私に似たのかな。
あまり喋らないけど、肝心な時にハッと気付かせてくれる一言を
くれるのは、この子のいいところでもある。

子供子供と思ってたのは親ばかりで、もうオトナなんだなぁ。

母はこの日を楽しみにしていたのだよ。
おめでとう&ありがとう_b0204887_15361895.jpg

20年前、長男が生まれた年に漬けた梅酒。
じっくりじっくりこの日を待っていたのです。
おめでとう、そしてありがとう。



梅酒の画像を見て『?』と思いませんでしたか?
2つのショットグラス、微妙に色が違うと思いません?
これにはある逸話が・・・

左側のショットグラスに入っているのが長男生まれ年の梅酒。
一方右側は、サッカーおじさんと私が結婚した年に漬けた梅酒。
実に21年物。
結婚した年に漬けたものは私が漬けたんだけど、長男が生まれた年にも
私が漬けるつもりでいたのに・・・

私の父、ちょっと(いや、相当)変わり者。
昔々は大地主の坊ちゃん育ちだった人なので、自分が中心にならないと
気に入らず。
よく言えば世話焼きでもあるけど、悪く言うと周りに不快感を与える程の
出しゃばり&おせっかい焼き。
当の本人はよかれと思ってやっている事も、周りは迷惑被るという事も
しばしばで、その度私と母が『すみません!』と頭を下げる事多々。

で、私が結婚した年に記念の梅酒を漬けたという話をしたところ、
自分(父)が思いつかなかった事を娘(私)がやったという事で相当僻んで
しまったのだそう(後日母談)。
そして長男が生まれた年の梅の実がなる頃前だったか、ちょうど実家に
長男を連れて遊びに行くと、父が私に『お前、梅酒漬けたか?』と。
その頃は長男もまだ生後6カ月にもならない頃。慣れない子育てと
家事でてんてこまいで、梅酒の準備も後手後手に。
すると父、ニヤリと笑って
『オレがやりたい!!お前は作らんでいい!!オレがやるだからぁっ!!』

私が『あー、だったら私が漬けるからさ、孫と遊んだら?』と言っても
『いいっ!いいっ!お前は手を出さんでいいっ!!余計な事しちょっっ!!』
・・・あーまた始まった、このヒトの悪いクセ。
そういう『オレがオレが!!』精神で、どんだけ人脈なくした事か、このヒトは。

でね、こういう時はやむなくこっちが大人になって譲る訳ですよ、仕方なく。

で、ここでまた父らしい性格が『欲張りで大雑把』
私はちゃんと梅の実の手入れをしてから量を量って作っているのに反し
父は傷がついた梅も仕分けず、へたも取らずに梅酒の瓶にぎゅうぎゅうに
詰め込んで、氷砂糖が入る余地がないからと白砂糖を上からガバガバ
詰めてホワイトリカーをザバババーッ!!
梅の実から水分が出るからと私やおばあちゃんが言っても聞かず、
欲目突っ張らかして瓶の口まで表面張力状態(爆)
『全く・・・なんちゅう作り方してるんだか』とおばあちゃん口あんぐり。
それでも父は『ウハハーッ!!ほぉら、素晴らしいっ!お父さんの作った
梅酒はたまらんぞぉぉぉーーー!!ウッヒッヒ!!』とご満悦。

結果、20年経ってどうなったかというと、濃縮と呼ぶにはあまりにも・・・
ヘドロとまでは言わずとも、相当な濃度。
これ、梅酒って呼んでいいんっすかねぇ?
肝心の味も、梅酒というより梅エキス状態。
まぁ、身体に悪いモノじゃないからいいんですけどね(汗)

苦笑いしながら、サッカーおじさんと長男と3人で乾杯。
『うん、21年物の方が美味しい』とは長男のピリッとした一言(笑)
by haru-livre | 2013-01-09 22:29

楽しいこと探しの雑記帳


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